ホワイトマウンテン

1911年にナショナルフォレストに指定された、ニューハンプシャー州の北部一帯からメーン州西部にまたがる広大なエリアは80万エーカーもの広さがあります。ワシントン、ジェファーソンなどアメリカ歴代の大統領の名前が付けられた数々の山があり、それらの山は1年中ほとんど雪で被われていることから、白い山脈:ホワイトマウンテンと呼ばれているそうです。その雄大な景色と大自然の景観はニューイングランドでは大変人気の観光地として知られています。

ロストリバー

行き方:93号線出口32番より112号線ウエストへ。5月中旬より10月中旬までオープン。天候が悪い時にはクローズのこともあり。チケットはクローズの1時間前までしか購入できません。詳しくはhttp://www.findlostriver.com/へどうぞ。

ロストリバーはMt. MoosilaukeとMt. Kinsmanの間にあるキンスマン渓谷に位置しています。キンスマン渓谷を流れる川の南半分が氷河でできた渓谷の中に姿が見えなくなってしまうので、ロストリバーと呼ばれています。記録によると、ロストリバーの発見は1852年。ジャックマン兄弟がその付近で釣りをしていたら、こけに被われた岩の間にあったすきまに急に落ち、何と5メートルもの高さを転落。驚いた兄弟はその後も付近の散策を続け、同じような隠れた洞くつを発見し、近隣の人々にその存在が伝わるようになりました。やがてホワイトマウンテン地域に電車が通るようになり夏のリゾートとして多くの観光客が来るようになるとロストリバーは観光地として知られるようになり、1893年にはノースウッドストックからのジャックマン観光ツアーが始まりました。もっと楽にロストリバーを訪れることができるようにと、1911年にはエドワード=ロリンズが休憩ができる施設を寄付しました。この建物はギフトショップとして現在も使われています。さらにニューハンプシャー州森林保護協会がロストリバーの保護・安全のためのキャンペーンを行ない、木でできた遊歩道を作ることを決定。この工事により、誰でも安全にロストリバーを見学できるようになりました。現在のロストリバーに整備されている遊歩道は1984年に改装されたもの。疲れたら遊歩道のあちこちに設置してあるベンチで休憩しながらのんびり進むことが可能です。

ロストリバーの遊歩道は全長約3/4マイル。渓谷まではしばらくの下りです。Sun Altarという小さい洞くつから渓谷の始まり。35フィートの高さがあるパラダイス滝など、渓谷の景色を楽しみながら行くといよいよ洞くつ探検。岩と岩の間に隙間があって、その間をはうようにして抜けたり、こんな所を通れるのという場所を行きます。一番難易度が高いのはレモン・スクイーザー。入り口に右の写真のようなゲージがあって、そこを抜けられる人でないと中には入ることができません。洞くつ内はとにかく狭く腹ばいにならないと前進できないので、貴重品やカメラなどは持たない方が無難。洞くつを通らずに進むことも可能なので、難易度が高い所はギブアップするというのも1つの方法かも。ここロストリバーは渓谷の自然を満喫できるだけでなく、探検気分も味わえる大人も子供も楽しめる場所の1つです。

フランコニアノッチ・ステートパーク

ホワイトマウンテン地域に行くには95号線ノースでニューハンプシャー州ポーツマスから16号線を利用する方法と、93号線をひたすらまっすぐ行く方法の2種類があります。どちらを利用してもボストンからなら約2時間30分ほどの道のりなので、行きと帰りで異なる道を利用するのもいい方法かもしれません。行きに93号線を利用するならば、是非足を止めて欲しいのがフランコニアノッチ。フルームという渓谷からエコーレイクまでの8マイルの間は、13000年前に渓谷にあった氷河の侵食によってできた起伏に富んだ地形を楽しむことができます。先ずはビジターインフォメーションで休憩&情報収集というのもいいかもしれません。出口32番リンカーンで降りるとすぐの所にビジターインフォメーションがあります。詳しくはwww.franconianotch.orgへどうぞ。

フルーム・ゴージ

行き方:93号線はニューハンプシャー州33番の出口の後、フランコニアノッチ・パークウエイと名称を変えます。フランコニアノッチ・パークウエイ出口1番で降ります。5月中旬より10月中旬までオープン。詳しくはhttp://www.flumegorge.comへどうぞ。

フルームゴージは93才になるジェスおばさんによって1808年に偶然発見されました。ジェスおばさんとその家族は近くのログハウスに住んでいて、あちこちに釣りに出かけていました。ある日よい釣り場を探していると、近くに滝の音が聞こえました。その音を辿っていくと、なんとそこには巨大な渓谷があったのです。驚いたジェスおばさんは、すぐに家に戻りご主人にその発見を伝えます。その渓谷を探検したご主人は渓谷の美しさ、巨大な規模に感激し、ジェスおばさんとご主人の2人はその渓谷の素晴らしさを多くの人に伝えることになります。ジェスおばさんは108才で亡くなるまで、この渓谷の発見の話しをし続けたそうです。この渓谷発見のニュースはまたたくまに広がり、やがて馬車が観光客を連れてくるようになり、さらには観光のための道も整備されることになります。現在は、人気の観光スポットとして知られるようになりました。


フルーム渓谷に到着したら、先ずは右側の写真の観光案内所へ。ここから渓谷までは約1.2キロほどの距離があります。歩くのがつらい人はカバードブリッジの先にあるボルダーキャビンまで無料のシャトルバスが運行しています。バスを利用すると渓谷までは500メーターほどです。あまり歩きたくない人は単純にフルームまでを往復することも可能で、その場合は観光案内所から往復30分程。時間があるのならば、フルームからThe Poolと呼ばれる深いくぼ地まで足を延ばしてぐるっと一周することをお勧めします。The Poolにかかるカバードブリッジはなかなか絵になります。私はカバードブリッジ好きなので、カバードブリッジを見るとどうも興奮してしまいます。この行程は約2マイルほどあり、1時間15分くらいの道のりです。どちらの道を行くにしても、ここでのメインはフルーム渓谷。フルームはリバティー山のふもとにある自然が作り出した渓谷で、240メートルほどの長さがあります。花崗岩で出来た周りの壁は20メートル以上の高さがあって、素晴らしい景観を作り出しています。岩のすぐ脇には歩道が整備されていて、上の写真のような渓谷を間近で楽しむことができます。

ベイシン

行き方:フランコニアノッチ・パークウエイ出口1番で降ります。詳しくはwww.nhparks.state.nh.usへどうぞ。
遊歩道を歩きながら、Pemigewasset川沿いのゴツゴツした岩や滝などの自然の景観を楽しむことができます。一番の見どころは岩から流れ落ちる滝。それほど大きいものではありませんが、滝の下には直径20フィートもの大きいポットホール(窪み)があります。このベイシンは25000年ほど前に氷河の侵食によってできたそうです。フルームゴージほどの迫力はないですが、のんびりと川沿いの自然を楽しみたい人にはおすすめの場所です。入場料もかかりませんし。

オールドマン・オブ・ザマウンテン

行き方:フランコニアノッチ・パークウエイの出口1番を過ぎるるとしばらくして、Old man of the mountain viewingがあります。ノースバウンドではハイウエイのすぐ脇に車を止めて岩を見れるようになっていて、便利です。是非北へ向かう時にはここで車を止めて岩を見てください。サウスバウンドの場合は、フランコニアノッチ・パークウエイの出口2で降り、キャノンマウンテントラムウエイの方へ向かいOld man viewing areaの看板を探してください。サウスバウンドの場合は、車を止めてから少し歩かないといけません。またサウスバウンド側には小さいながらもオールドマン・オブ・マウンテン博物館もあります。詳しくはhttp://www.flumegorge.comへどうぞ。

     

約200万年ほど前に形成された自然の岩。プロファイル山の標高400メートルほどのところに突き出た5つの別々の花崗岩が重なりあって、遠くから見ると人間の横顔に見えます。ひたいからあごまでの長さは13メートル、幅は8メートルほどの巨大な物で、作家、絵描き、詩人など多くの人がこの岩を題材に作品を作っています。特に有名なのはナサニエル=ホーソンの「The great stone face」。私の大好きな作品でもあるので、簡単にあらすじを紹介します。巨大な人面岩の見える村に住む少年アーネストは、自分たちの村にあの岩にそっくりな偉人が現れるという話しを母親から聞いて、毎日岩を眺めながらその人が現れるのを楽しみにしていました。何年かたって少年は偉人が現れたというウワサを何度か耳にしますが、その村出身で巨万の富みをつかんだという富豪の顔は卑しい守銭奴の顔なのでした。その後も戦場で活躍した老将軍、熱弁をふるった大政治家など、岩と似ていると言われる人物が何度か現れましたが、少年の期待は見事に裏切られたのでした。時はさらに流れ、アーネストは年老いていきました。しかし長い間、気高く愛にあふれた岩の顔に日々育まれた彼の顔は遂に岩と同じ雰囲気をただよわせる人物となっていたのでした。気高い精神、深い知恵、暖かい心は多くの人の心をひきつけ、彼の話しを聞くために多くの人が集まるようになりました。壇の上に立って演説をする彼の横顔は、まさにあの岩に生き写しなのでした。おしまい。この話しは30ページほどの短編なのですが心暖まる話しでで、この岩を見るたびに思い出します。

ニューハンプシャー州ではこの岩は州のシンボルともなっていて、州間道路のサイン、車のナンバープレートの絵など、さらには25セントコインのデザインにも採用されています。多くの人々に愛されている岩なのですが、2003年5月に何と岩が崩れてしまいました。この事件は5月3日早朝にフランコニア・ノッチ・ステートパーク職員によって発見されました。顔のひたいと鼻の部分が無くなってしまったのです。強風、霧、たくさんの雨、夜間の寒さなどが原因と考えられています。現在、ニューハンプシャー州知事、ステートポリス、フランコニアノッチ・ステートパーク職員など、多くの人がこの岩を復活できないかと努力をしています。上の写真は2002年に撮影したのですが、右の写真でポッキーの後ろの山にちいさ〜く見えている岩が分かりますか?左側の写真の看板を参考にしてじっくりと見てください。

キャノンマウンテン

行き方:フランコニアノッチ・パークウエイ出口2番で降ります。5月中旬より10月中旬までオープン。詳しくはhttp://www.cannonmt.comへどうぞ。

キャノン山の頂上まではケーブルカーが運行しています。実はここのトラムは1938年にできたもので、アメリカでは一番古いものです。700万人以上の人が初代のケーブルカーを利用したそうです。現在のトラムは1980年に改良された2代目で、写真のような感じ。80人乗りのこのケーブルカーがわずか5分で、4180フィートの頂上まで運んでくれます。まわりの景色を楽しむことができるので、紅葉の時期は特に人気があります。ケーブルカーの駅から展望台まで短いトレイルがあります。冬はスキーでおなじみのキャノン山ですが、夏は観光地として人気があります。
  • エコーレイクビーチ
    キャノン山のふもと海抜1931フィートにあるエコーレイクは28エーカーの広さがある有料ビーチです。ラフィエット山やキャノン山など、フランコニアノッチの雄大な景色を眺めながら泳ぐことができます。ピニクックはもちろん、カヌーやカヤックも楽しめます。6月中旬からレイバーデイまでオープン。
  • フランコニアノッチ・レクレーショナルトレイル
    フルームゴージからエコーレイクの少し先、Skookumchuck trailheadまで8.8マイルの長さがあり、ハイキング、自転車、冬期はスノーモービル専用の鋪装された道です。貸し自転車はフランコニアノッチ・パークウエイ出口3番を降り、18号線を少し北に行った所にあります。エコーレイクからフルームゴージ方面へ向かう方が、全体的に下りが多いようです。もしもフルームゴージまで自転車に乗り、帰りは迎えに来てもらいたい場合は事前に予約のこと。5月中旬よりレイバーデイまでオープン。
カンカマガス・ハイウエイなどを含むパート2はこちらです