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ボストン歳事記


労働者の祭典・5月1日 メーデー


昔は春の到来をお祝いする祭典だったようです。この日は朝早くから5月の花々を積みに行ってあちこちに飾ったり、また、町の広場では花とリボンで飾ったメイポールの周りを踊ったりして楽しんでいました。ポッキーも実は1度だけ、このメイポールの周りを踊ったことがあります。まん中のポールから色とりどりのリボンが伸びいて、そのリボンの端を持って踊るのですけど、とっても美しいものでした。現在は、労働者の祭典として知られています。アメリカでは、1886年5月1日に8時間労働や労働条件の向上を求めて、ストライキやデモンストレーションを行ってから一般的になりました。1889年にはパリで労働者大会が行われ、この日が労働者の国際的な祝日と決められてからメーデーの習慣はあちこちに広がることになりました。



お母さんに感謝を・5月11日 母の日

春にお母さんに感謝をあらわすという習慣は昔から行われていました。17世紀にはレント期間中(イースター前日までの40日間)の第4日曜をマザーリングサンデーと呼んでいました。

アメリカで一般的になった理由は、今世紀の初めに遡ります。フィラデルフィアに住むアンナ=ジャービスは1905年に最愛のお母さんを亡くしました。それ以来、ジャービスは母の命日には必ず親しい人々を集めて「母を偲ぶ会」を行っていました。さらにジャービスは、お母さんを思い出す日として「マザーズ・フレンドシップデイ」を公式に作ろうとも考えていて、お母さんが亡くなってから2年後に、ウエストバージニアのグラフトンでセレモニーを行いました。多くの人々の賛同を得て、1920年にはウエストバージニアで初めて公式に「母の日」が認められることとなりました。さらに1914年には当時のウイルソン大統領が、全米で5月の第2日曜日を「母の日」として認めることを連邦会議にて承認します。それ以来、日本を初め世界に広がっていきました。アメリカでも日本と同様、感謝の気持ちを込めてカードやカーネーションを送ったり、この日はお母さんの骨休めということで、レストランで食事をご馳走するのが一般的なようです。母の日の特別メニューを用意するレストランも多いようです。また、カーネーションは母の日の花として有名ですが、これはジャービスのお母さんの大好きだった花です。


お花見はいかが・5月11日 ライラックサンデー

パブリックガーデンもいいけれど、もっと広い公園でのんびりしたいならアーノルド植物園がおすすめ。1872年にニューベッドフォードに住むジェームス=アーノルドが寄付した土地をもとに作られた植物園は、265エーカーもの広大な敷地があります。多くの植物が楽しめるだけではなく、丘や池などがある遊歩道は散歩をするにも最適。ここはお気に入りの場所の1つなので、年に何度か訪れます。毎年5月中旬には恒例のライラックサンデーというイベントが行われ、多くの家族連れでにぎわいます。白、ピンク、紫・・・500本ものライラックの花は本当にみごとで、春を感じさせてくれます。地下鉄オレンジライン・フォレストヒル駅より徒歩10分。詳しくはwww.arboretum.harvard.eduへどうぞ。


今年もやってきました・5月15日 ヒドンガーデンツアー


5月第3木曜日は恒例のヒドンガーデンツアー。今年で77回目を迎える人気のイベントです。もっともボストンらしい雰囲気を残すレンガの街並み:ビーコンヒル。普段はひっそりと隠れている庭のいくつかをこの日だけは一般の人々に公開してくれるのです。

ビーコンヒルが開発された時は、最初は大きい庭に囲まれた高級住宅を作ろうという計画でした。ところが当時の経済状況なども手伝い、この計画は縮小されることとなりました。住宅は通りに直接面して建てられることとなり、庭は家の裏側にひっそりと小さく残されるだけとなりました。これらの庭の多くは裏の細道やトンネルなどにつながっていて、ゴミ箱を置いたり、洗濯をするような目的にしか使われていませんでした。

1920年代に入ると、やっとこれらの庭が見直されることになります。洗濯物を干していた物干しなどを片付け、いろいろな植物や花を植えたりして庭を楽しむようになってきたのです。多くの人々が庭作りや園芸に興味を持つようになり、1929年にはビーコンヒルガーデンクラブが結成され、いくつかの庭を一般に公開することとなりました。これが今日も行われているヒドンガーデンツアーの始まりです。ビーコンヒルのレンガの建物の中庭にひっそりとある小さいけれど、かわいらしい庭の数々。興味のある人はbeaconhillgardenclub.orgへどうぞ。興味はあるけど時間がないという人には「Hidden Gardens of Beacon Hill」という本も出版されています。



夏の始まりの日でもあります・5月26日 メモリアルデー


戦没者の墓に花と国旗を捧げる戦没将兵記念日。1868年5月30日、北軍のローガン将軍が南北戦争で亡くなった兵士たちの墓に花を飾り、冥福を祈るよう指示を出したことが始まりです。第1次大戦以降は、南北戦争だけではなくすべての戦没者をまつる日となりました。記念日はもともと5月30日でしたが、1970年以降はほとんどの州で5月の最終月曜日と決められ、ナショナルホリデーとなっています。この日は官公庁で半旗がかかげられ、あちこちで軍隊や退役軍人のパレードが行われます。また、ニューイングランド地方では、メモリアルデーから9月第1月曜日のレイバーデーまでが本格的な夏のシーズンとなり、観光地のアトラクションやレストランなどがオープンして多くの人々でにぎわうこととなります。