ボストンを回るには

ボストンは「アメリカズ・ウォーキングシティ」と呼ばれるほどで、徒歩でも十分に回れるくらいの大きさです。郊外に足を延ばさず、ボストン市内とケンブリッジなどその近郊を回るのならば車がなくても大丈夫。ボストンのダウンタウン部は道がくねくねと曲がりくねっていて一方通行が多く、さらにビッグディッグの工事が解りにくさと交通渋滞に拍車をかけています。工事のせいで頻繁にランプや道が変わるので、ボストンに住んでいる人でも驚くことがよくあるほど。おまけに市内は駐車場を見つけるのも大変だし、高いし。ボストンを限られた時間で効率よく回るには公共の交通機関・地下鉄&徒歩、もしくはトロリーツアーなどの乗り物を利用するのをおススメします。

地下鉄

2007年より料金が上がり、地下鉄は$1.70、バスは$1.25になりました。詳細は
http://www.mbta.comを参照のこと。

街を歩いていて大きい丸いTのサインを見かけたら、それが地下鉄の駅。ボストンでは地下鉄の事をサブウエイと言うよりも、T(ティー)と言う方が一般的なようです。Tとはボストンの地下鉄・バスを運営するMBTA(マサチューセッツ・ベイ・トランスポーテーション・オーソリティー)の略で、トランスポーテーションの最初の頭文字を取ったもの。NYなどの複雑な地下鉄システムとは異なりたったの4つしか路線がなく、ブルーオレンジレッドグリーンと色分けされています。観光で主に使用するのはグリーンとレッド。乗車の際にトークンと呼ばれる代替コインを使用してきましたが、2006年12月にとうとう姿を消してしまいました。1951年11月10日からボストンの地下鉄でずっと利用されてきたのに、ちょっと寂しい感じがあります。ちなみに、1951年にはトークンの値段は15セントでした。もしもトークンをまだ持っている人は、大切に保管するといいと思います。将来価値がでないとも限りませんし。

トークンに代わる新しい乗車システムはチャーリーチケット。料金をプリペイドするカード方式のチケットで、$100まで入金することができます。プラスチックと紙の2種類があります。プラスチックのカードは使い捨てではないので、ずっと使用することが可能です。購入したチャーリーチケットを改札口の黒い部分に触れると、扉が開いて中に入れます。紙のカードは使い捨て。改札口の正面部分に差し込み、取り出すとドアが開きます。いずれのカードを使用するにしても、日本の改札システムと比べるととってもシンプル。

地下鉄に乗る時の注意事項を順番に書きます。先ずは上りと下りの表示。街の中心に向かう電車をインバウンド(上り)、郊外に向かう電車をアウトバウンド(下り)と呼びます。電車がどちらの方向へ向かうのかは、インバウンド・アウトバウンド、もしくはその路線の終点の駅名の表示を見てください。また、グリーンラインのいくつかの駅では上りと下りの入り口が別々になっていて中でつながっていない駅もあるので注意。自分が行きたいのとは逆の方向へ向う入り口に入ると、一旦外に出てもう一度料金を払い直さないといけません。「解らないことがあったら誰かに聞けばいいや」と思うかもしれませんが、ボストン市民の重要な足として多くの人々に利用されている割には地下鉄についてあまり知らないようで、簡単な質問をしても「I don't know」という答えがよく返ってくるのには驚かされます。

日本の電車には時刻表があって、次は何時何分にどこ行きの電車が来ますと表示されていますが、ボストンでは余り時間通りにはいかないようです。最近は空港駅など主要駅には時刻表があるようですが、一般的には電車は来る時に来るというのが当たり前のスタイル。イライラしても何の得にもならないので、ゆっくりと気長に待ちましょう。アメリカではイライラすると自分が損をするだけ。週末や祝日は本数が少ないので、時間に余裕を持って出かけることをおススメします。でも最近やっと、「間 もなく〇〇行きの電車が参ります」という駅アナウンスが入るようになりました。駅に到着しても「間もなくドアが閉まります」というアナウンスはもちろん、電車によっては、どこの駅に到着したかのアナウンスがほとんどない場合もあります。うっかりして降りる駅を見逃さないように。私は読書に熱中するあまり、電車を乗り過ごしてしまうことがたまにあります。それから、車内でのアナウンスにも注意のこと。いきなり次の駅が終点になったり、急行電車になったりすることがあります。「え〜そんなの、解らないよ〜」とあせる必要はありません。そういう場所は大抵決まっています。電車が急に終点になってしまうのが多いのは、グリーンライン・パークストリート駅とガバメントセンター駅やオレンジラインのウェリントン駅など。急行になるのが多いのは、レッドラインのパークストリート駅とハーバード駅間。アナウンスの後、急に人がゾロゾロと降りはじめたら、「もしかして・・・」と、ポッキーのページを思い出してください。上記の4つの地下鉄に加え、2002年7月20日より新しく、ダドレイ・スクエアとローガン空港の間を結ぶ高速バス・サービス、シルバーラインが開始しました。サウスステーションから空港へ向う場合など、とても便利です。詳しい情報は http://www.allaboutsilverline.comへどうぞ。

ミレニアムトークン

西暦2000年を記念して写真のようなミレミアムトークンが発売されました。トークン事体が既に貴重品になりつつあるので、このミレニアムトークンは本当にレア物になっているのかもしれません。発売された時は、通常のトークンよりちょっと高い1個2ドルでした。

グリーンラインについて面白情報をいくつか。
  1. 1980年代より日本製の車両 (Kinki Type7)を使用。車両によっては運転席の後ろ側に「Kinki Sharyo Osaka, Japan」のプレートがはめてあります。ただし日本製とはいっても、バイアメリカという法律のためにアメリカ製の部品を半分以上使用しているとか。またこの近畿車輌製の電車はテキサス州ダラスなどでもお目にかかることができるそうです。現在はこの近畿車輛製の車輌はだんだんと姿を消し、代わりに、新イタリア製のBreda Type8という新車種に変わりつつあります。
  2. 少し郊外に出ると、路線により電車は地上を走ります。グリーンライン利用の場合、地上駅からさらに郊外(アウトバウンド)に行く際は料金は無料になります。
  3. ボストンの地下鉄はアメリカ最古。その証拠にパークストリートのホームの壁に「America's First Subway」と書かれたモザイクがあります。
  4. 懐かしい車輌を見たいならば、ボイルストン駅インバウンドへどうぞ。柵の中に入っているのでちょっと見づらいですが、PCC Car 3295とType 5 Car 5734の2種類の車輌が飾られています。PCCとはPresidents' Conference Committeeの略で、1951年から59年の間クリーブランドサークルとリッチメア間を運行していたビーコンストリートラインで使用されていました。Type 5 Car 5734は1924年に製造され、1959年まで使用されていました。
ボストン滞在中にとにかく地下鉄に乗るという人には ビジターパスポートもあります。

知ってると役立つ地下鉄情報

グリーンライン・コプレイ駅ではインバウンドからアウトバウンドへの、もしくはその逆の乗り換えができません。乗り換えにはお隣のアーリントン駅を利用してください。EラインとB・C・Dラインとの乗り換えをしたい人は注意してください。アウトバウンドを利用すると一番最初に4線が一緒になるのはコプレイ駅なので、ついつい乗り換えをしたくなりますが、もう1駅我慢が必要です。どこにもその旨の表示がないので、迷っている人、文句を言っている人をよく見かけます。
    

MBTAの運営する電車、もしくはバスが30分以上遅れたら、運賃を支払う必要はありません。知ってましたか?運賃を返却してもらう方法は次の通りです。トークンを売っている窓口、もしくはノースステーション、サウスステーション、バックベイのいずれかの駅で「On-Time Service Gurarantee card」を手に入れ、このカードをMBTA宛てに30日以内に返送します。このカードには切手を貼る必要はありません。もしも電車やバスが遅れてしまった時には、面倒でも是非手続きをしてみては。とはいえ途中で電車が何分か止まることはあっても、なかなか30分遅れるということはないかもしれませんが。

地下鉄についての問い合わせはMBTA:マサチューセッツ・ベイ・トランスポーテーション・オーソリティのホームページhttp:www.mbta.comへどうぞ。

トロリーツアー

地下鉄は便利ですが、短い時間で効率良く回るならトロリーツアーも悪くないです。現在数社同じ様なサービスを出しているので、街の中をいくつか異なる色のカラフルなトロリーが走っています。内容はどれも同じような感じで1日券を買うと、乗り放題、乗り降り自由。停留所が約20ケ所くらいあるので、好きな所で降りて観光をして又次のを待てばいいシステム。もちろん、降りずに1周ぐる〜とボストンの街を回るのもOK。約2時間ほどで1周できます。泊まっているホテル、もしくはその近くに停留所がある会社を選ぶと便利だと思います。残念ながら英語のみですが、トロリーの運転手によるガイドサービス付き。値段は大人$30前後。ホテルによっては割引券を用意している所もあるのでホテルのコンシアージに聞いてみるといいです。代表的なツアーはこんな感じ。
  • ビーンタウントロリー
    赤いトロリー。グレイラインツアーを行っているブラッシュヒルツアーが運営しているので、同じサイトでボストン郊外へのツアー情報も合わせて見れます。短時間で効率的に郊外へ行きたい人には便利。
  • オールドタウントロリー
    緑とオレンジのツートンカラーのトロリー。ボストンの他にもワシントンD.C.やキーウエストなどでも運行しています。上の写真参照。

ダックツアー

790 Boylston Street Plaza Level 617-723-DUCK もしくはwww.bostonducktours.comへ

数年ほど前から始まったボストンで一番人気のツアー。第2次世界大戦で実際に使用されていた上陸用舟艇にかわいいペイントをほどこして、観光用に改造して再利用しています。ちなみに、ダックツアーとは第2次大戦中の上陸用舟艇のコードネーム・DUKWからとられたもの。水陸両用なので市内を走るだけではなく、市内を流れる チャールス川の中にもボートに変身して入っていきます。そのユニークな車両とアイディアがうけて超人気なので、早めにチケットを購入することを勧めます。4月中旬より11月中旬までの運行で、冬期は運行していないので注意のこと。人気のためプルデンシャルセンターだけでなく、科学博物館からも乗車できるようになりました。

又、チケット売り場ではT-シャツやボールペンなどダックツアーのおみやげも販売しています。人気はアヒルのクワックワッという笛。子供だけではなく大人もツアー参加中にガーガー鳴らしてるので、ほんとうににぎやか。街を歩く人たちに向かって、ダックに乗っている人全員でにぎやかなクワックワッの大合唱(笑)も。このツアーに参加すると何故か誰でもフレンドリーに。観光案内に交えてかなりのジョークがと びかうので、英語がわかると楽しさは倍増。ダックがチャールス川に入ると、参加しているお客に操縦させてくれるので、ダックの操縦にトライしてみるのもいいかもしれません。時間が限られているので主に子供たちが中心となってしまいますけど、操縦したい人?と聞かれたら頑張って手を挙げてみましょう。楽しいダックツアーですが、観光の所要時間が前に比べて短くなったのは気のせいでしょうか・・・最初は2 時間くらいのツアーだったと思うのに、最近のツアーは80分ほどの長さになりました。

ツアーに参加しなくても、ダックと記念撮影をしたいなら、マリオットコプレーホテルの前・ショウズスーパーマーケットのすぐ横へ。写真のようなカラフルなダックがいっぱい並んでいます。