ボストンに行くには


大西洋から臨むボストンのビル群

ボストンと言えば、先ず思い出されるのがボストンバック。「どうしてボストンバックと言うのですか?」という質問を実際に受けたことが何度かあります。ボストンバックに関してはいろいろな説があるようですが、有力なのは次の2説なのだそう。その1・ボストンの街の名はイギリスのボストンからとられたもので、ボストンバックの発祥地は本家のイギリスのボストンである。その2・ハーバード大学などボストン周辺にある大学に通う学生が、参考書などの大きくて重い本を持ち歩くために大きいバックを持っていたので、これがやがてボストンバックと呼ばれるようになったらしい。私はこの2番目の説を推したいと思うのですが、どうでしょうか・・・

このようにボストンバックでおなじみ(笑)のボストンは、アメリカの東北部・ニューイングランド地方にあります。ボストンはニューイングランド地方最大の都市なので、ハブ(Hub:中心・中枢の意味。ハブ空港とかいう使いかたをしますね)のニックネームがあります。参考までにニューイングランド地方とは次の6州のこと。
  • ボストンのあるマサチューセッツ州
  • メーン州(日本の青森県と姉妹州)
  • ニューハンプシャー州(大統領の予備選挙が最初に行われます)
  • バーモント州(ハウスのカレーとメープルシロップでおなじみ)
  • ロードアイランド州(アメリカで一番小さい州)
  • コネティカット州(こちらの発音ではケネティカと聞こえる)
アメリカ東海岸北部には北から順番にボストン・ニューヨーク・ワシントンD.C.の3大都市があって、ニューヨークを中心にしてそれぞれの距離は約350キロほどです。日本からのパッケージツアーではなかなかボストンだけに焦点をあてたものは少ないので、東海岸周遊型かニューヨークから足を伸ばすというのが一般的だと思います。東海岸周遊型では先の3大都市にナイヤガラを加えた、「ちょっと忙しいけど短期間でいろいろ回っちゃおう」というツアーも人気のようです。こういうタイプのツアーは日程がかなり忙しいので、なかなか自由な時間を楽しむのは難しいかもしれませんが、短時間であちこち回ることが可能です。ニューヨークからのオプショナルツアーを利用する場合は日帰りだけではなく宿泊できるツアーもあるようなので、問い合わせてみてください。

日本から直接ボストンへ

ボストンには空港は1つしかありません。ボストンまで飛行機を利用するなら、ボストン・ローガン国際空港に到着するのが一般的です。長い間日本からの直行便がありませんでしたが、2012年6月に待望の直行便が日本航空によって運行されました。乗り換えなしで日本から直接ボストンに来れるようになったので、とても便利になりました。

とはいえ、スケジュールや料金、マイレージなどの理由で直行便の利用が難しい人もいると思います。その場合は全日空、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空などの乗り継ぎ便を利用することになります。全日空はシカゴ、ニューヨークJFK空港・ワシントンD.C.(ダレス空港)など。アメリカン航空は、ダラスフォートワース、ニューヨークなど。デルタ航空はデトロイトなど。ユナイテッド航空はサンフランシスコ、シカゴなどの空港でそれぞれ乗り換えをすることになります。スケジュールや料金など、自分の都合のいい航空会社、乗り継ぎ場所を選ぶといいと思います。

またここでボストン近郊にある空港についても書いておきます。
  • ブラッドレー国際空港
    コネチカット州ウィンザーロックスにある空港。スプリングフィールドから近いので、マサチューセッツ州西部へ行く場合はローガン空港を使うよりも便利かもしれません。
  • T.F.グリーン空港
    ロードアイランド州プロビデンス近くにある空港。1995年にターミナルも新しくなりました。
  • マンチェスター空港
    ニューハンプシャー州マンチェスターにある空港。
ボストンへの乗り継ぎ便に注意

ニューヨークJFK空港・ワシントンD.C.からボストンへの乗り継ぎ便は、小型機となることもあるようです。最近は小型便と言ってもほとんどがジェット便なので心配の必要もないのかもしれませんが、天候に左右されやすかったりキャパシティもあまり大きくなかったりするとオーバーブッキングの可能性もあるかもしれません。気になる人は、乗り継ぎ便の機種を確認するといいかもしれません。ところで、右の写真はポッキーが乗ったエアカナダのプロペラ便です。何だかオモチャみたいでかわいいでしょ。とはいえ、最近はプロペラ便もだいぶ少なくなりました。

特に冬期の経由地に注意

それぞれの航空会社でハブ空港が決まっているのでこれはあまりチョイスがないかもしれないけど、どこで飛行機を乗り継ぐかはけっこう大事。長いフライトなのでなるべく楽に行くには、どの辺りで乗り継ぐのがいいか考えてみましょう。一般的には西海岸かシカゴか東海岸のどこかということになりますが、変わった所では中西部やカナダで乗り継ぐことも可能です。特に冬の間は、寒い地域での乗り継ぎはフライトの遅れやキャンセルの可能性もあるので避けた方がベターかもしれません。

あとは値段が安い航空券を探すだけですね。新しい路線が就航した時など、キャンペーンで安い航空券が発売になることもあるのでチェックしてみるといいです。それからマイレージを集めることも忘れずに。日本とボストンを往復すると約15,000マイルになります。最後にチェックインする荷物について。最近はセキュリティーのためにアトランダムにチェックインした荷物を開けて、中をサーチしているようです。そのためにチェックインする荷物は鍵をかけてはいけないことになっています。航空会社にチェックインする時に必ずその旨を確認してください。このことを知らずに鍵をかけたままチェックインして、係員に無理矢理こじあけられてスーツケースが壊れてしまったケースもあります。

アメリカ国内からボストンへ

アメリカの他の都市からボストンへ来るなら、ニューヨークからが距離的にも近いし、一般的だと思うのでここではニューヨークから来る場合について書いてみます。ニューヨークからボストン間は約350キロの距離なので、飛行機だけでなくバス ・電車・自分でドライブという方法も考えられます。時間や費用とも相談して、自分にとって一番楽な方法を選びましょう。
早さを求めるならやっぱり飛行機かな

飛行機を利用すると約1時間。空港でのタクシングや離陸待ちの時間も含まれているので、実際に飛んでいるのはわずか30分ほど。本当にあっという間に到着します。ニューヨークにはJFK(ジョン・F・ケネディ)・ラガーディア(英語ではラグァーディアと発音すると分かりやすいかも)・ニューワークの3つの空港があります。どこから飛ぶのかによって航空券の値段・便数などが違ってきます。とにかく便数が多いのはラガーディア空港。ボストン間にUSエアウエイズとデルタ航空が1時間おきにシャトル便を運行しています。時間ギリギリでも乗れるし、時間通りに運行される確率が高いのでビジネスマンを中心に人気があります。しかし便利なものは高いという問題が存在することも事実。必ず事前に安い航空券を探すことをおススメします。それから、デルタシャトルはニューヨークではデルタ航空の一般便とはターミナルが違うので注意。ラガーディアではマリーンターミナルになります。

その他にもジェットブルーなどの格安航空会社もあるので、色々と探してみてください。

スカイキャップ

チェックインカウンターが混んでいる時のつよ〜い味方は、何といってもスカイキャップ。そうそう空港にいるポーターさん。左のような服装をしてスカイキャップと書かれた帽子をかぶっています。

各ターミナル・出発階の入り口には必ずスカイキャップのいるセクションがあります。自分の利用する航空会社のスカイキャップに航空券とIDを見せれば航空会社に預け入れする荷物をチェックインすることができます。もちろんチップは必要だけど、荷物1個につき1〜2ドルを支払えば、チェックインカウンターでの長い列に並ぶ必要がなくなります。荷物をチェックインした後は、直接利用する便の出発ゲートに行き、ボーディングパス(搭乗券)をもらえばいいわけです。

残念ながら国際線利用の場合や、早朝などスカイキャップが不在の時にはこのテクを使うことはできないのですが、国内線ならば大抵大丈夫。チェックインカウンターが混んでいる時には是非どうぞ。時間を有効に使えます。思い荷物からも解放されるし。

ボストンの空港に到着した後の市内へのアクセスが心配という人はこちらへどうぞ

  バスも思ったより悪くないかも・・

実は最初の頃はアメリカではバスは車の買えない低所得者の人々が利用するものと思い込んでいて(まあ路線によっては今でもそうなのかもしれないけど)、「恐い・汚い」イメージがありました。バスの運転手さん、ごめんなさい。長い距離を移動するのに路線バスを利用するのは大変だけど、ちょっとした小旅行ならけっこう便利なようです。特にニューヨーク-ボストン間は途中どこにも止まらない直行便が多く、思ったより早いし便利だしお値段も安いので私はよく利用してます。

いずれも発着はニューヨーク:ポートオーソリティ、ボストン:サウスステーションとなります。いちいち空港まで行かなくていいし、出発のそれほど前に行く必要もないし、それほど悪くないと思います。ピーターパンバスメガバスボルトバスなどが一般的です。チケットを購入する時期によって料金が異なるので、早めにチケットを購入することをお勧めします。バスに乗る時は事前に飲み物や食べ物を買うことを忘れないように。車内に売店はないですから(笑)。

 電車にも乗ってみたいかな・・

アメリカの長距離鉄道・アムトラックもバスと同じようにわざわざ空港に行く必要がないので便利です。ニューヨークはおなじみペンステーション、ボストンではバックベイ駅と終点のサウスステーション駅の2つが利用できます。コプレイ方面に行くのなら、終点の1つ手前のバックベイ駅で降りるのが便利ですが、停車時間が短いのであらかじめ降りる準備をしておくいた方がいいかも。また電車によってはバックベイ駅には停まらない場合もあります。

わずか350キロの距離なら新幹線でビュ〜っと行きたい感じですが、残念ながらアメリカの電車は日本ほど速いわけではありません。とはいえ2000年12月11日より、新しい高速サービス:アセラが遂に登場しました。アセラ・レジョナルとアセラ・エクスプレスの2つのサービスがあって、アセラ・エクスプレスを利用するとボストンとニューヨーク間は3時間半。最高速度は150マイルということですが、これでも日本の新幹線と比べるとまだまだという感じ。でもこのサービスが登場するまではボストンとコネチカット州ニューヘイブン間は電化されていなくて、ニューヘイブンにて軌道車を取り付けたり、切り離したりしていました。今でも軌道車を利用している車輌は若干あるようですけど、やっと全線が電化されて大分スピードアップしました。ただし電車によってはスプリングフィールド経由(海沿いを行くのではなく、内陸部に入るので時間がかかる)の場合もあるので注意のこと。アセラサービスは所用時間の割には値段が高いという意見も多いのですけど、時期によっては割り引きサービスを実施していることもあるので是非チェックのこと。

座席は全席自由で、空いている所に自由に座ることができます。ただし勝手に座席を向かい合わせにしたりはできません。少し高級に行きたいという人には飛行機のようにビジネスクラスとファーストクラスもあります。一般のコーチクラスと比べて、座席が広くてゆったりと座れる上に新聞・飲み物のサービスがあります。担当の車掌さんがいて、サービスしてくれるのでけっこうリッチな気分を味わえます。もちろん食堂車は各電車についているので、一般のコーチ席でも食事の心配はありません。日本みたいに車内には売りには来てくれないけど・・・電車の数は思ったよりも少ないので、スケジュールを確認のこと。詳しい問い合わせは右記にどうぞ。http://www.amtrak.com

レッドキャップ

アムトラックの電車に乗る時にけっこう心配なのが荷物。特別に荷物専用のセクションがあるわけではないので、自分と一緒に荷物を座席へ運ぶことになります。重いのに運ぶのが大変だ〜という人。ご安心ください。そんな時のためにレッドキャップがいます。

レッドキャップ、直訳すればそう赤帽さんのこと。アムトラックの駅の中を見渡すと、荷物用のカートを引いてる左の写真のような姿がどこかに見えるはず。もしどこにも見つからなければ、案内所で呼び出してくれます。レッドキャップに自分が利用する電車を告げて荷物を預けたら、待ち合わせの場所と時間を確認してください。そこで再びレッドキャップと会って、荷物と一緒に電車に乗ります。レッドキャップのサービスを利用すると荷物を電車に運んでくれるだけでなく、通常は一般のボーディング(けっこうギリギリのことが多い)よりも早く電車に乗ることができます。ただし荷物を運んでくれた後にはチップも忘れずに。荷物の大きさや重さにもよるけれど、1個2ドルくらいだと思います。最後にポッキーと写真を撮ってくれたスカイキャップ、レッドキャップのお兄さんどうもありがとうございました。

ボストンでの宿泊

ホテルの数があまり多くなく、しかも値段がそれなりに高いところが多いボストン。ポッキーの伝言板でも、安い宿泊先を見つけるにはどうしたらいいでしょうという問い合わせが多くあります。ホテルの値段はシーズンによっても変わりますし、ここが安くておすすめ!というアドバイスは難しいんですけど、ここでは少しでも安く宿泊先を見つけられる方法を書いてみます。少しでも参考になればうれしいです。

それなりのホテルに泊まりたい

代表的なホテルにはホームページがありますけど、1つ1つチェックするのは大変。代表的なホテルの空室状況、値段をまとめて見れるホテル予約サイトを紹介します。
クイックブック
ロケーションも含めて、それなりにきちんとしたホテルに宿泊した人におすすめ。ホテルの場所も地図で確認できて便利です。全体的に値段は若干高めのような気もしますけれど、ホテルスペシャルには掘り出し物もあります。
ホテルディスカウント・ドット・コム
クイックブックと同じように、多くのホテル情報が見れるので便利。ただしボストン市内にないホテルの場合は、公共交通機関でのアクセス、もしくは最寄り駅/空港までのシャトルサービスを確認することをおすすめします。

とにかく安く泊まりたい
ホステリング・インターナショナル・ボストン
グリーンライン・コンベンションセンター駅より徒歩3分の便利なロケーションにあるユースホステル。