ボストンシンフォニーホール

住所:301 Mass Ave. Boston MA 02115
最寄り駅:グリーンEライン・シンフォニーで下車し、シンフォニーホール出口利用

マサチューセッツ通りとハンティントン通りの角にあるシンフォニーホールは1900年に土地代も含め75万ドルをかけて作られました。これは最初予定していた予算の倍だそうです。もともとはそれまでのボストンシンフォニーの本拠地であったボストンミュージックホールの代わりとして建てられる予定でしたが、ミュージックホールが壊されずにそのまま残ることが決定したので、ギリギリになって名前がシンフォニーホールに変更になったといういきさつがあります。

デザインは当時人気のあったマッキム・ミード・ホワイトで、彼等はボストン公共図書館のデザインも行っています。建物の材質や座席の配置などは、音響効果の専門家であるハーバード大学サビーン教授の協力を得て行われました。ところで、この建物にはどこにも「シンフォニーホール」という看板やサインがないのを知っていますか?夏の間は建物の上に赤で大きく「ポップス」の看板が出るけど、建物の名前を示すものは何もありません。

          


さて今度はホール内部の説明に移りましょう。コンサートを聞きにいって、ホールの中に入る機会があったら、じっくりと観察してみてくださいね。

ステージの上部には大きいメダルがあって、ベートーベンの名前が刻まれています。通常、ステージ中央の上にあるメダルはそのホールが献上されるべき相手の名前が刻まれる決まりです。例えば、国王とか女王とか、国を代表する人が一般的のようです。ここではメダルの名前にベートーベンを選びました。つまり、ボストンのシンフォニーホールはベートーベンに献上されているということになります。又、ベートーベンの名前が刻まれたのと同じようなメダルがホール内のあちこちにありますが、全て名前が刻まれていません。これはベートーベンがあまりにも偉大すぎて肩を並べるような音楽家が見つからないので、空白のままな残されているのだそうです。

ステージの上にはパイプオルガンがあります。このオルガンは1949年に、シンフォニーホールの50周年とバッハの死後200周年を記念してそなえつけられたものです。全部で5134本のパイプがあり、一番短いパイプはわずか4インチ、最も長いパイプは32フィートもの長さがあります。

ホールの周りには全部で16個の彫刻があって、そのうちの10個はギリシャ神話の中の神様です。これはボストンが「アメリカのアテネ」と呼ばれることに由来しているそうです。又、ホールには全部で5つのシャンデリアがあります。あんまり関係ないけど一応参考までに、一番大きい物で111個の電球がついているそうです。これらのシャンデリアは1年に1度下ろされてお掃除されます。

ホールには全部で2631のシートがありました。修理はされているものの、取り替えられたシートは1個もありません。全て1900年からのオリジナルを使っています。これってスゴイことだと思いませんか。セカンドバルコニーへの通り道をつくるために、1970年代に6席取りはずされたので、現在のシート数は2625になりました。それから2階・3階にあるシートには、名前の書かれたプレートが取り付けてあるものが多いです。これは寄付をしてくれた人々の名前で、いかに多くの人々がサポートしてくれているかが良く解ります。又、夏の間ボストンポップスオーケストラが公演する時には、1階のシートは全て取りはずされて、丸いテーブルが置かれることとなります。

1980〜1年にかけて増築された新館・コヘンウイングにギフトショップがあります。ロゴマークの入ったT-シャツ・マグカップなどオリジナルのおみやげが手に入ります。入り口はMASS Ave.側ですが、もちろんシンフォニーホールの中からつながっていて直接行くことができます。コンサートのインターミッションの時にも買うことはできますけど、混んでいるのでコンサートの始る前に買っておいた方がいいかもしれません。