アーカディア国立公園

アーカディア国立公園はマウントデザート島と付近の一体の地域を指し、約40.000エーカーの広さがあります。アメリカの国立公園の中では決して広いわけではありませんが、氷河の侵食によってできた独特の景色は多くの観光客を引き付けます。花こう岩でできたゴツゴツとした岩の海岸線、海に浮かぶ大小様々な島、池や湖。山と海の合体したダイナミックな景観は他ではなかなか見れないものです。さらに自然・野生動物の保護区にもなっていて、多くの植物と鳥類が保護されています。メーン州のゴツゴツした岩の海岸線の絶景・大自然の中でのんびりしたいなら思いきって出かけてみませんか?

マウントデザート島は、1604年フランスの探検家シャンプラン(Samuel de Champlain)によって発見されましたが、その後しばらくはフランスとイギリスの争いのため島には定住者はいませんでした。島が有名になったのは19世紀後半のことです。島を訪れた画家やジャーナリストが島の美しさを世間に広く紹介したのです。東海岸の大都市からそれほど距離が遠くなかったこともあり、多くのお金持ちの人々が夏の避暑に訪れるようになりました。その中にはロックフェラー、フォード、バンダービルト家などの大富豪たちの名前もありました。島の様子は一変し、豪華なホテルやエレガントな別荘などが立ち並ぶようになりました。しかし、こういったお金持ちの人々は開発の手を入れるだけではなく、自然の保護にも同時に乗り出しました。1901年には早速自然を保護組合を結成し、1919年には国立公園として指定されました。当時はファフィエット(Lafayette)国立公園と呼ばれていましたが、1929年に現在のアーカディア国立公園と名前を変えました。

ボストンからの道のり

アーカディア国立公園はメーン州の海岸線を2/3ほど北に上がった所にあります。メーン州最大の街ポートランドから164マイル、ボストンから270マイル、ニューヨークから475マイルの距離。

車でドライブ
ボストンから少なくとも5時間はかかるのでちょっと大変かもしれませんが、現地での行動や移動を考えるとやっぱり車が一番楽。とはいえ、運転はくれぐれも慎重に。距離が長いので決して無理はしないことが大事です。車で国立公園に来るなら、次の2つのルートがあります。
1・インターステートハイウエイ95号線をAugusta(メーン州の州都)で降り、 Belfastまで3号線を、 Ellsworthまで1号線を、エルスワースから再び3号線に戻る。
2・インターステートハイウエイ95号線をBangor(あの偉大なミステリー作家スティーブン=キングの故郷)出口45Aで降り、395号線イーストにちょっとだけ乗り出口6Aで降り、エルスワースまで1A号線に乗ります。ここまで来たらもうすぐ。バーハーバーまで42マイルのサインがあります。エルスワースからは3号線イーストへに乗ります。

ボストンからなら、いずれの方法でも5〜6時間の道のり。高速道路の利用が長い2番の方が時間的には絶対に速いと思います。しかしのんびりと景色を楽しみながらドライブしたいなら、1番のコースも悪くはありません。オーガスタからの3号線はだらだらとした田舎道で時間がかかりますが、ベルファーストからの1号線は海岸沿いを走ります。特にVeronaに渡る橋、 Bucksport周辺の景色はキレイです。オーガスタでは州庁舎の建物のすぐ左を通ります。平日なら一般にオープンしているので、観光の時間をとってもいいかもしれません。エルスワース市内では渋滞するかもしれないので時間に余裕をもってドライブすることをお勧めします。いずれの行き方もマウントデザート島に入るまでのものですが、実際は島に入ってからもビジターセンター、及びバーハーバーの街までは3号線をしばらく走ることになります。バーハーバーの街までは島の入り口から15分くらいです。途中に海の景色がキレイな所もあるのでドライブをお楽しみください。バーハーバーの街に入るには海ぎわにあるWest St.を左に曲がるのが便利なようです。

飛行機でバーハーバーへ
Bar Harbor/Hancock County エアポートがバーハーバーから約12マイルのトレントンにあり、ボストンからColgan Air(USエアウェイズが共同運行)が運行しています。席数が少ないので、特に夏期は早めの予約をお勧めします。詳しくはhttp://www.colganair.com/へどうぞ。ここはとっても小さい空港で、3号線沿いにあります。バーハーバーの街までは20分ほどの道のりなので、バーハーバー空港からはレンタカーが便利です。空港内にはバジェット・ハーツのカウンターがあります。自分で運転するのがイヤなら、タクシーのサービス(Airport & Harbor Car Service(207-667-5995)もあります。詳しくはhttp://www.bhbairport.com/へどうぞ。その他、バンゴー国際空港が45マイル、 ポートランドジェットポートが164マイルの所にあり、アメリカ内の主要都市から、コンチネンタル航空、デルタ航空、USエアウェイズなどの便が飛んでいるので、メーン州の主要都市まで飛行機を利用してそこからドライブという方法も考えられます。

バスを利用するなら
ヴァーモントトランジットラインが夏期のみボストンからバーハーバーまでバスを運行しています。詳しい問い合わせは1-800-451-3292もしくはhttp://www.vermonttransit.comへどうぞ。

ダウンイースト
メーン州、特にアルカディア国立公園周辺を地元の人はダウンイーストと呼びます。アメリカ人にとっても耳なれない言葉の1つらしく、「Down What?」と聞き直しているのをよく耳にします。ダウンイーストの語源は18・19世紀まで遡ることができます。その当時メーン州は貿易の中心地で、多くの船がボストンから東をめざしたのです。さらに、彼等はダウンウインド、風下に向かって航海しました。これらのことから、人々はメーン州のことをダウンイーストと呼ぶようになりました。よく注意してみると、あちこちに「ダウンイースト」の名前がついたお店などがあるのに気付くはず。

旅行のシーズン

アルカディア国立公園は通年、及び24時間オープンしていますが、冬期は場所によって閉鎖される地域もあります。アメリカの東北部に位置するので、最もポピュラーなシーズンはメモリアルデイ(5月最終月曜日)とレイバーデー(9月第1月曜日)の間と紅葉の時期。紅葉はその年によって若干時期が異なりますが、大抵9月終わり頃から10月中旬。天気予報で桜前線ならぬ紅葉前線をチェックするといいです。コロンバスデイ(10月第2月曜日)が終わる頃から、宿泊施設や小売店などは少しずつクローズし始める所が多く、10月の終わりにはほとんどの店がクローズします。3月の初め頃〜5月の初めに再びオープンしだすまでは冬休みとなります。

ニューイングランド地方の特徴は天気が変わりやすい事で、「今の天気が気に入らなければ、数分待て」ということわざがあるほど。太陽の光を浴びて暖かい日もあれば、島全体が薄い霧に包まれてしまうこともあるようです。一般的に海岸沿いにあるので夏は涼しく、冬はそれほど寒さが厳しくないと言えます。7月、8月の夏期は最高気温が20度から25度と過ごしやすく、シーブリーズが、さらに心地良さを運んでくれます。春・秋の最高気温は15、6度くらい。ただし、いつ訪れるにしても天気・温度が変わりやすい事を頭に入れて準備をすることをお勧めします。

観光案内所

ではいよいよ、見どころの紹介に移ります。ここからパート2へ行けます