北海道・マサチューセッツ州姉妹提携10周年記念式典

2000年9月10日より北海道知事や北海道マサチューセッツ協会会長らを初めとする120名もの大きいグループがマサチューセッツ州を訪問して、あちこちでいろいろな行事を行ないました。マサチューセッツ州古文書館でのオープニングセレモニーを皮切りに、マサチューセッツ工科大学・学生会館での文化交流セレモニー、州庁舎でのレセプションなど。そして9月13日には多くの行事の締めくくりとして、アムハースト・クラーク博士記念庭園にて記念式典が行われました。

トッド博士夫妻墓参

アムハーストに到着して、一行が最初に向かったのはワイルドウッドセメタリーにあるトッド博士夫妻の墓。トッド博士と言えば、エミリー=ディッキンソンの詩を彼女の死後に整理・編集したことで有名です。全く無名だったディッキンソンを初めて世に紹介したのでした。

実は、トッド博士は北海道ともつながりがありました。それは1896年のこと。枝幸町が日食観測の最適地に選ばれた時に、当時アムハースト大学天文台長をしていたトッド博士を代表とする一行が派遣されました。残念ながら曇天のために観測は失敗に終わったのですが、枝幸の人々の協力に感謝した博士は約1000册もの図書を寄付しました。これらの本は、後の枝幸図書館が誕生へと発展することになります。また、博士はアイヌの用具のコレクターとしても知られていて、それらはセーラムのピーボディー博物館に寄付されています。このワイルドウッドセメタリーにはディッキンソンの兄・オースティンと彼の家族の墓もあります。いずれの墓も入り口から遠いので注意のこと。

10周年記念式典

式典に参加した豪華な顔ぶれ

 UMASSバルガー総長  ジョン=マキ U MASS名誉教授   丹保憲仁北海道大学総長

1990年2月7日、北海道とマサチューセッツ州との姉妹提携は北海道庁で当時の横路知事と当時のデュカキス知事の代わりに参加したマサチューセッツ州北海道姉妹提携委員長:デービッド=ナップとの間で行われた調印によって始まりました。この時には記念式典として、札幌雪まつり会場に展示されたマサチューセッツ州庁舎の雪像の前からボストンと札幌を結ぶ二元中継も行われました。その後、姉妹提携を記念する多くの行事が行われ、1992年には滝川市とスプリングフィールド市の姉妹提携が、1997年には七飯町とコンコード町の姉妹提携も行われました。そしていよいよ提携10周年を迎えることとなりました。

U MASSの早朝の雨がうそのように晴れ上がった青空の中、式典はミュージックデパートメントのファンファーレで始まりました。北海道・マサチューセッツ州協会会長、ジョン=マキ名誉教授らのスピーチに続き、U MASSウイリアム=バルガー総長より丹保北海道大学総長へ名誉学位が授与されました。スプリングフィールド市の尺八のクラスを担当するメアリーさんと新都山流聖林社主宰・中島聖山による尺八の演奏まであって、なかなか趣向をこらした式典でした。とはいえ、外での式典はちょっと暑くて大変でもありました。